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作者より
本作は、中国語版タイトル「問血」として、2015年8月に「中国人民日報出版社」より中国全国にて出版されました。
本作は、私が当時北京外国語大学在学四年生の頃に、日本語にて執筆し、同校日本語学科の傅(ふー)彦(えん)瑶(よう)さんに翻訳して頂きました。
私自身が残留孤児三世にあたる為、本作の主人公、李春(佐々木春)は、そんな自分自身が幼少の頃から大学時代に至るまでに感じたこと、考えてきたこと、悩んできたこと、そして私自身の経験を投影し、関係各所への取材を通して、「日本と中国」、そして「アイデンティティー」を主旨に物語を構成しました。
この度は、日本での本作の出版にあたり、当時23歳だった自分をそのままに、日本と中国との狭間で生きてきた若者をより多くの皆様にご覧頂きたく、また、皆様にとって、中国を知るきっかけ、日本と中国について考えるきっかけとなれば嬉しい限りです。
皇 沐樊
Mokuhan Sumeragi
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